まずはこれだけ!香水の基本の「キ」 5選 基本知識・付け方・保管方法
香水に興味を持ち始めたけれど、香水の正しい付け方やどうやって選べば良いか迷ったりしませんか?そんなお悩みを解決すべく、香水の基本的な知識を解説していきます。
今回は香水を嗜むときに知っておいて欲しい基本知識5つを紹介します。香りを選ぶときやつけるときの参考にしてみて下さい。
香水は4種類のタイプがあります
香水は、賦香率によって4種類(コロン・オードトワレ・オードパルファン・パルファン)に分かれます。
香水は香料とアルコールと蒸留水から出来ています。賦香率とは、その中に含まれる香料の割合です。
一般的に香料の割合が高いほど、持続時間は長く、香りも強くなります。そして値段も高くなる傾向になります。しかし、香料が多いほど良い香水である、ということでは必ずしもありません。オードトワレでも名作は沢山あります。
ブランドによって、呼び方は異なる場合もありますが、一般的な香水は以下のように分類されます。
- コロン:賦香率が3%〜5%の香水
- オードトワレ:賦香率が5%〜12%の香水
- オードパルファン:賦香率が12%〜20%の香水
- パルファン:賦香率が20%〜30%の香水
香りには3つのステージがあります
- 香水とは、肌で繰り広げられる物語
- 香水にはトップノート・ハートノート・ベースノートの3種類のステージがある
- 始まり(トップノート)〜終わり(ベースノート)まで一連の流れがある
パフューマー(調香師)は音楽や映画のようにコンセプトを決めてから、香水を作ります。コンセプトが決まると、パフューマーの頭の中にあるコンセプトに合うよう試行錯誤を繰り返します。
香水をつけた時、はじめの香りが続かず香りの変化に気づく方も多いと思います。
それは、香水が「トップノート」「ハートノート」「ベースノート」の3種類のステージによって構成されていることによるものです。トップノートを頂点にピラミッドのような三角形を想像すると分かりやすいです。
香水は、パフューマーの思い描いているコンセプト(物語)を香りで表現していると考えると……香水は「芸術」でもあるんだね。
トップノート
トップノートは香水の始まりの香り。香水が、「私はこれから、こんな香りがしますよ」と簡単に自己紹介する出だしのパートだと考えるとイメージつきやすいです。
次に続くハートノートへ導く香りなので、トップノートの香りは軽いものが多く、香りの持続性は低いです。
トップノートで一般的に使用される香りは、シトラス系(柑橘系の香り)・グリーン系(緑の香り)・オゾニック系(空気のような香り)や軽いフローラルな香りです。
ハートノート
ハートノートは、香水のメインとなる重要なパートです。最も重要で、香水のキャラクター(=核)となる部分です。
トップノートから続き、ハートノートからベースノートへ香りが変遷するため、それぞれのノートとの調和が求められます。ベースノートと調和しつつも、香水のチャラクターを主張する香りをハートノートに持っていきます。
ハートノートで一般的に使用される香りは、フローラル・ハーブ・ウッディ系やスパイスなどの強めの香りです。
ハートノートの香りは肌で数時間持続しつつも、最後のベースノートに続くように徐々に香りがソフトになっていくのが良いとされています。
ベースノート
ベースノートは香水の最後の部分で、香料によって香りの特徴が変わります。肌馴染みの良い香りが多いです。
最後にトップノートのような香りがすると、一連の流れがぶち壊されてしまうよね。
パチュリやベチバー、バニラやサンダルウッド、ラブダナムやアンバー、アニマリックな香料(ムスクなど)が使われます。
香りを付けてから最後に香り始めるのが良いベースノートであり、良い調香ということになります。
香りは人によって香り方が異なります
ムエットで嗅いだ香りと肌に付けた時の香りが違う……と感じたことはありませんか?
それもそのはず、肌の成分はもちろん紙と異なるので、香り方は変わります。
ムエットは購入することも出来ます。私のお気に入りはこちら
香りとは奥深く、人によって感じ方が異なったり、つける人によって香り方も異なります。
香り方が異なるのは、水分量など肌の成分は人によって違うことによるものです。
食べ物やシャンプーやボディーソープ・洗濯洗剤など、生活する上で必要なものにも香りはついており、ほとんどの人がその香りの影響を少なからず受けています。いわゆる生活臭の影響を完全に排除することは難しく、それらの香りが香水をつける時に香り方が異なる要因でもあります。
ムエット上での香りとは、本来の香水での香りであり、必ずしも皆さんが同じ香水を付けた時の香りとは違うことを覚えておいて下さい。香水を購入した後に香りが違うと後悔することが無くなると思います。
なので、私は香水を購入する前に必ず試すことをオススメします。
洋服でも自分の身体に合っているか試着しますよね?香水も同じように、ムエットの香りで判断するのではなく、自分の肌で試してみて下さい。
香水店で香水を何度も試すのが難しい場合は、サンプルを試してみることをオススメします。
香水を正しく付けている?
香水を付けられる場所
香りの強さ、好み、TPO、気分などによって香水は何通りも楽しむことができます。
纏う部位によって香り方も異なるので、どの部位につけるとどのような香りがするか楽しんでみると良いかもしれません。
纏う部位:髪・耳の後ろ・首・胸・お腹・肘・手首・膝裏・足首 など
香水は洋服にも纏うことができますが、シミになることもあるので気をつけてください。
香水の正しい付け方
手首に香水を付けて、そのままゴシゴシ両手首を擦ってしまったことはありませんか?このやり方はトップノートの香りをダメにしてしまう誤った香水の付け方です。
香水は上記部位を保湿してから付けるようにしましょう。香水に含まれるアルコールが自然に揮発するのを待ち、自然に香りが出てくるのを待つのが正しい付け方です。
香水に含まれるアルコール成分は、香りを出すための起爆剤のようなものだよ。
香水の正しい保管方法
一般的に香水の消費期限は3年だと言われていますが、保管方法によって香水をより長持ちさせることができます(ヴィンテージの香水には30年以上経ったものもあります!)
香水の最大の敵は熱・明かり・湿気・空気の4つです。
最も適した保管方法は、以下の方法です。
香水が入っていた箱に入れ、 涼しく一定の温度を保つ場所に保管することです。涼しく、一定の温度を保つ場所の例として、ワインセラーや冷蔵庫の野菜保管室が理想的です。 また、未使用の香水の方が使用済みの香水よりも空気に触れないので、劣化しにくいです。
逆に一番悪い保管方法は、香水を丸裸で浴室など湿った暖かい場所で保管することです。また、窓の側に置くことも劣化の要因となるので、気をつけてください。
ワインのような保管方法が最適だということだね。でもワインのように香水は熟成せず、劣化していってしまうので、香りを長く楽しみたい人は保管には気をつけてね。
まとめ
今回は香水の基本知識について紹介しました。こちらの書籍を参考にしたので、興味のある人は読んでみてください。